| アルティメット エキサイティングファイターズ 外伝8 〜覆面の探索者〜 |
| アルティメットエキサイティングファイターズ・外伝8 〜覆面の探索者〜 〜第2部・第3話 禁断の兵器6〜 ミスターT「・・・復讐事は好ましくないが、連中が今後も貴方の様な存在を出そうとするなら、 完全駆逐しなければならないわな。」 アルディア「ええ、そこは決意しています。私の悲願は、王城への復讐ですから。それで身を滅ぼす 事になろうが、全て覚悟の上です。」 ミスターT「・・・分かった。しかし、その決意と覚悟だけにするんだ。実行は俺が行ってやる。 貴方は、ここに住まう方々の母として、今後も生き続けてくれ。復讐は、覆面の警護者 が全て担うからな。」 徐に一服しつつ、彼女の代役を買って出た。どの道、王城を叩く事には変わりない。それを 代理で担うだけである。 ヘシュナ「はぁ・・・マスターらしいですね。ならば、その時は同伴致しますよ。復讐対象が王城 全体であるなら、王城の概念を消し去れば達成されるでしょう。当然、悪党は片っ端から 叩き潰しますけど。」 デュヴィジェ「人を憎まず、その思想を憎め、と。ですが、その思想に魅入られし愚物は、容赦なく 叩き潰すに限ります。アルディア様の無念の一念、必ず達成させますよ。」 俺よりアルディアと接していた時間が長いヘシュナとデュヴィジェ。彼女が抱く一念を感じ 取っている。元来から生真面目で、曲がった事が大嫌いな2人。アルディアの無念に同調した 感じだろう。 ミスターT「調停者と裁定者を担う、宇宙種族のお前さん達が復讐、か。」 ヘシュナ「それ、ものの見事に矛盾されていますけど。先程、貴方も同じ事を決意されましたし。」 デュヴィジェ「時と場合によっては、本能に従って動く事も必要ですよ。イザリア様方が、どれだけ の苦痛を経ながら、悪役を担ってきたのかを痛感しましたので。」 そう言いつつ、三姉妹を見つめるデュヴィジェ。彼女の視線に驚くものの、その目線は慈愛に 満ちているものだった。むしろ、その苦痛を己の苦痛へと同調させている。 ミスターT「・・・本音を言わせてくれ。造船都市の面々は、要らぬ考えを抱いてはいないか?」 アルディア「ご冗談を。私利私欲に走る冒険者は、王城側に去って行きました。ここに残るのは、 家族や大切な人物を向こうに殺された者達だけです。復讐心を抑え込んでいますが、 自らの手で達成させたいと決意しています。」 ミスターT「そうか・・・すまない。」 静かなる怒りを放つアルディアやその仲間達。ヘシュナとデュヴィジェを見遣るが、それに 小さく頷いている。宇宙種族たる彼女達は、既にアルドディーレの面々の胸中を察している ようだ。 ミスターT「・・・ならば、彼らの分まで貫かねばな、己が生き様を。」 オルドラ「復讐心、か。イザネアが生きていた事で、その一念は消え失せた。だが、アルディア嬢の 一念は痛いほど分かる。俺にはそこまでの覚悟が持てないが・・・。」 ミスターT「お前さんはお前さんの生き様で、アルディアさんを支えてくれ。復讐の刃の代役は、 俺が全て担う。それが、覆面の警護者の使命だからな。」 ミツキ「うむぬ、後は全て任されるがよい♪」 同室内で茶菓子を漁るミツキが語る。それに呆気に取られた異世界の面々。だが、次の瞬間、 凄まじい殺気と闘気を放ちだす彼女。その彼女を目の当たりにし、この世の者とは思えない ような表情を浮かべて恐怖に慄きだす面々だった。 ミツキ「1つだけ、言わせて下さい。異世界の理は不明ですが、殺しは重罪です。しかし、それでも 倒さねばならない相手がいるなら、己自身を信じて禁忌を犯して下さい。それぞれの生き方 とは大変矛盾していますが、最後は自分自身が決めて突き進むのみですから。」 ナツミA「そうね、結局はそこに回帰してくるからね。まあでも、Tさんは最後まで皆さんを守る 側に走ると思いますし。」 ナッツ「覆面の風来坊は伊達じゃない、本当にそう思うっすね。」 エンルイ「その度に姉御達がヤキモキするのは何ともですが。」 サイバー「ハハッ、全て承知の上での役割ですよ。」 ウエスト「ああ、本当にそう思う。」 ミツキを筆頭に、ナツミAや四天王が語る。普段はノホホンとしている姿が一変し、その気迫 に圧倒されている異世界組の面々。地球組と宇宙種族組は日常茶飯事のため、幾分か呆れ顔で 見つめているが・・・。 そして、6人のその気迫は、異世界組の不安や恐怖を一掃するものとなった。これだけは 狙って演じたのだと痛感した。俺の視線に気付くと、小さく頷いてくれた。本当に、素晴ら しい盟友達である。 会議と言う名の雑談を終えて、一同気を抜き出していく。そこに突然、シルフィアとスミエ が現れる。それに度肝を抜かれる俺達一同。突然現れたとなると、転送装置で戻ってきたと 思われる。容姿が変装装備のままなので、急いで到来した感じだろう。 また、潜入時は性転換状態で男性化していたため、今も男性の姿の2人。直ぐに同効果を 切ると、その場で男性から女性へと変化していく。当然ながら、それを見た異世界組の面々は 驚愕している。 シルフィア「ご・・ごめん。T君の生命力を座標にしたから、直接飛んでしまったけど・・・。」 スミエ「急だったので・・・申し訳ありませんでした・・・。」 突発的に到来した事を思えば、それが重要であったという事になる。同時に、2人の身に 危険が迫った証拠だ。となれば、考えられる事は1つしかない・・・。 ミスターT「・・・ついに動いた訳か。」 シルフィア「ええ、魔力と魔法を駆使して、デハラードの宇宙船を稼動させてしまったわ。」 スミエ「幸いにも、まだ浮き上がるまでには至らないようですが、王城側は禁断の兵器を手に入れた と大歓喜状態です。」 ナセリス「・・・あの愚物共は・・・それが何を意味しているのか分かっているのか・・・。」 ドギツい男言葉で激昂するナセリス。彼女がここまで怒るのは初めて見た。同時に、連中が しでかした行動が、どれだけ危険を孕んでいるかを痛感させてくる。 ナセリス「・・・ヘシュナ様・デュヴィジェ様、最悪は奥の手を出すしかありません。」 ヘシュナ「でしょうね・・・。」 デュヴィジェ「ただ、当面は浮上後に停滞すると思いますけど・・・。」 激昂している宇宙種族組だが、その表情にはまだまだ余裕が見られる。連中の行動は、全て 予測していたものだからだ。 そう、5大宇宙種族の面々からすれば、今の非常事態はまだまだ序の口。これらの愚行を、 異世界の住人達に見せる必要がある。地球でも各事変時は、態と敵を泳がせて叩くという姿勢 を貫いていた。警護者縁の、調停者と裁定者を担っている証拠だ。 もし、俺が警護者の理を知らなかった場合、彼らの現状を見て慌てふためき、同時にもっと 早く動くべきだったと後悔するのだろう。免疫力と言ったら失礼だろうが、地球組と宇宙種族 組の据わり様は、ある程度耐性がある俺でも呆れるぐらいの様相だわ。 知らない方が幸せな事がある、本当にそう思う。しかし、今は知っている者として、今後の 流れを警視していくしかない。 第4話へ続く。 |
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